ぎむたろうブログ NFTの魅力を紐解く

【トークングラフマーケティングとは?】企業が挑戦するNFT×マーケティングの事例を紹介!

NFTマーケティング

トークングラフマーケティングとは、
NFTを活用したマーケティング手法です。

トークングラフマーケティングの魅力

  • 新しい顧客ターゲットにアプローチできる
  • 新しいユーザー体験を提供できる
  • プライバシーに配慮したマーケティングができる

この記事では、
トークングラフマーケティングの特徴と、
NFT活用に挑戦する企業の事例を
いくつか紹介します。

目次

トークングラフマーケティングの前にNFTとは?

NFTとは
「Non Fungible Token」の略で
日本語で非代替性トークンと訳されます。

ブロックチェーンを使うことで、
NFTの制作者や所有者の証明が可能に!
>>NFTはスクショできるから価値がない?【NFTの本当の価値について解説します】

デジタルコンテンツの所有者が
明確にできることで、
色んな使い道があります。

NFTになるもの 一例

トークングラフマーケティングとは?

トークングラフマーケティングとは、
NFTを活用したマーケ手法です。

NFTは、ブロックチェーンの性質上、
誰が・どんなNFTを保有しているかは、
全て公開されています。

そのため、特定のNFT所有者に、
親和性の高いプロダクトを宣伝することで、
効率的にセールスを行うことが可能です。


>>WEB3.0時代の広告手法 トークングラフマーケティング

トークングラフマーケティングが注目される理由

現在、GAFAをはじめとした大企業による
ユーザー情報の独占が問題視されています。

米国カリフォルニア州ではCCPA、
欧州ではGDPRなど、
プライバシー保護の法律が次々と施行。

従来のマーケティング手法を使うのが、
難しくなっています。

そんな中で注目を集めたのが
「web3」です。

「web3」では、
ユーザーの匿名性を重視。

web3では、
中央管理者が存在しないので、
データの独占も起こりません。

トークングラフマーケティングでは、
ユーザーの匿名性を担保したまま、
ユーザー情報をセールスに活用できます。

トークングラフマーケティングを推進する企業

2022年下旬から、
トークングラフマーケティングに
挑戦する企業が急増中です。

そんな中でも特に注目度の高い企業を
いくつか紹介します。

SUSHI TOP MARKETING株式会社

トークングラフマーケティングを
先頭に立って進めているのが、
SUSHI TOP MARKETINGです。

SUSHI TOP MARKETINGは、
NFTに関する画期的な技術を
開発しています。

ブラウザウォレット

ユーザーがウォレットを準備していなくても
仮ウォレットを自動生成し、
NFT受け取ることができる技術。

ブラウザウォレットで受け取ったNFTは、
メタマスクに移すこともできます。

NFTには興味があっても、
ウォレット作成で躓く人が多い中で、
このブラウザウォレットという技術は、
かなり画期的です。

Audio Shot

ラジオやYouTubeの「音」を通じて
NFTを視聴者に配布できる技術。

すでにライブでAudio Shotを使い、
NFT配布が行われたことも!

株式会社バケット

株式会社バケットは、
CNP(CryptoNinja Partners)を
運営する会社です。
>>CNP(CryptoNinja Partners)って何がスゴイ?【魅力やリスクについて解説します】

CNPを活用したアプリの開発や、
CNPを持っていると特定店舗で
割引を受けられるサービスなど、
様々な事業を展開。

こういった取り組みが注目され、
あのソフトバンクと
デジタルマーケティング支援の
基本合意を締結しています。

株式会社バケットは、
「NFTコレクション×企業」の
モデルケースとなっています。

CyberZ

サイバーエージェントの子会社で、
広告マーケティングを
メインに行なっている会社です。

そんな会社が
メイン事業の1つとして、
NFT事業を展開しています。

NFTコレクションもリリース

大企業が
自らNFTコレクションを出すのは、
おそらく日本初!

CyberZ自らが
NFTコレクションを成功させることで、
NFTマーケティングのコンサル事業で
競合他社よりも1歩先に行きそうです。

トークングラフマーケティングの活用事例

すでに実施されている、
トークングラフマーケティングの
活用事例を3つ紹介します。

トークングラフマーケティングの事例① ライブ×NFT

Re:Volt 2022というライブでは、
会場BGMをスマホに聞かせることで、
NFTを獲得できる施策が実施されました。

配布されたNFTを持っている人には、
後日、ライブのダイジェスト動画が
サプライズNFTとしてエアドロップ!

今までのライブには無かった
新しいユーザー体験を提供しました。

今後の展開予想:NFTがグッズやチケットの優先購入権に!

今後、ライブで配布されたNFTは、
グッズや次回ライブの優先購入権として、
活用される可能性が高いです。

ライブで配布されたNFTを持っている人は、
既にそのアーティストを認知しており、
好感を持っている可能性も高い!

そのためインターネット広告やSNSで、
幅広く商品を宣伝するよりも、
NFT保有者に宣伝をした方が、
圧倒的に効率よくセールスができます。

トークングラフマーケティングの事例② 地域活性×NFT

ふるさと納税の返礼品に
NFTを出品する地方が増えています。

このNFTは転売はできませんが、
ユーティリティがあります。

例えば、地元の人気ワインを
優先的に購入できる権利や、
現地を訪れると、保有するNFTが
レベルアップするシステムも!

「ふるさと納税×NFT」は、
馴染みのなかった地方に興味を持ち、
足を運ぶためのきっかけを作れます。

今後の展開予想:その地域の登録店舗で割引!

ふるさと納税NFTを持っている人は、
その地域の登録店舗で、
割引を受けられるような仕組みが
取り入れられる可能性が考えられます。

実際に、CNPを持っている人は、
現実の店舗で特典を受けられるサービスが、
すでに存在してます。
>>【CNPが店舗の特典やクーポンに!】CNP Owners(CNPオーナーズ)の特徴・使い方

これらの取り組みが活発になることで、
ふるさと納税が観光に与える影響は
大きくなりそうです。

トークングラフマーケティングの事例③ メディア×NFT

Astar Network
bitbankでの国内初上場を記念した
新聞広告を掲載。

その新聞広告にある
QRコードを読み取ることで、
NFTを貰えるキャンペーンを実施。

これはNFTの配り方としては、
新しい試みでした。

今後の展開:CM×NFT配布が盛り上がる!

Digidaigakuが、
CMを活用したマーケティングを
行なっています。
>>DigiDaigaku(ディジダイガク)とは?【世界で注目されているNFTゲームプロジェクトです】

CMでQRコードを流し、
そのCMを見た人は、
NFTをフリーミントできる仕組みです。

CMは飛ばされることが増えていますが、
NFTを掛け合わせることで、
より効果的なマーケティング手法として、
注目されるかもしれません!

トークングラフマーケティングの懸念

トークングラフマーケティングは、
魅力的ではありますが、
まだ課題も多くあります。

トークングラフマーケティングの懸念① 認知度が低い

現在、日本でNFTを持っている人は、
16,000人ほどしかいません。

今後、企業やインフルエンサーが、
NFTに参入することで、
日本のNFT人口拡大が期待されています。

それでもNFTを持つ人が少ない現状では、
トークングラフマーケティングが
一般化するのは数年後になりそうです。

トークングラフマーケティングの懸念② ハッキング

Web3の世界では、
法整備やセキュリティが
万全ではありません。

2022年、NFT市場での
ハッキング被害総額は、
約30億ドル(約3990億円)!

セキュリティ対策や、
ハッキング時の補償などの整備が、
十分に整うまでには時間がかかります。

この不安定な市場に踏み込むのは、
企業にとって勇気がいる決断になりそうです。

>>NFTを盗まれる!?やっておくべきハッキング対策【事例付きで解説します】

トークングラフマーケティングの懸念③ 法規制

まだ日本の法律が、
NFTに追いついていません。

例えば、もかやもさんのツイートでは、
企業の会計基準について指摘されています。

現在、日本政府も、
web3に対する規制については、
議論をされています。

時間が経つにつれて、
この問題は解決していきそうです。

トークングラフマーケティングの魅力

トークングラフマーケティングの課題は、
時間が解決してくれるものが多いです。

そのため、早めにNFT活用に動いた企業が
先行者利益を取れます。

トークングラフマーケティングの魅力を
いくつか紹介します。

トークングラフマーケティングの魅力① 新しい顧客を呼び込める

突然ですが、
「BONSAI NFT CLUB」という
NFTコレクションを知っていますか?

このNFTを購入すると、
家に盆栽が送られてきます。

第一弾では、
約1200万円分のNFTが
購入されました。

興味のない人も巻き込める!

NFTを活用することで、
今までの顧客層とは違った人たちに
商品をアプローチできます。

「今まで盆栽には興味はなかったけど、
面白そうだからNFTを買ってみよう!」
という人も多かったようです。

NFTを活用することで、
今までとは異なる顧客層に
アプローチすることができます。

トークングラフマーケティングの魅力② コミュニティを作れる

Discordを使えば、
特定のNFTを持っている人限定の
コミュニティを作ることが可能です。

コミュニティを作ることで、
作り手とNFT保有者が
コミュニケーションを取りやすくなります。

NFTプロジェクトの中には、
顧客を巻き込み、関係構築しながら、
制作・セールスを行うところも多いです。

うまくNFTを活用している企業だと、
スターバックスが有名です。
>>【Starbucks Odyssey】スターバックスがweb3・NFTに挑戦しています!

トークングラフマーケティングの魅力③ 新しいユーザー体験を提供できる

NFTを活用することで、
従来の商品販売ではありえなかった
ユーザー体験を提供できます。

最近では、既存商品とNFTを掛け合わせ、
新たなマーケティングを行う企業も
出始めています。

例えばNIKEは、
RTFKT(デジタルスニーカーの会社)を
2021年に買収しました。

RTFKTのアパレルを買うと
それと同じデザインのアパレルNFTを
エアドロップ!

「アバターと一緒に同じ服を着れる!」
という新しい体験を提供しています。

このような取り組みは
フィジタルと呼ばれ、注目を集めています。
>>【フィジタル(PHYGITAL)の事例を紹介!】NFTを使ったフィジタルの可能性について解説します

最後に

この記事では、
トークングラフマーケティングの特徴と、
NFT活用に挑戦する企業の事例を
いくつか紹介しました。

NFTに挑戦する日本企業は、
2023年から増えていきます。

ついにNFTプロジェクトと、
旅館や飲食店を結びつけて
「NFT保有者割引」などの
新しいNFT保有者特典を付与できる
PORTというサービスが出てきています。
>>【PORT】すべてのNFTプロジェクトのユーティリティを進化させます

興味のある人は、
NFT×企業の取り組みを
一緒に追っていきましょう!