【フィジタル(PHYGITAL)の事例を紹介!】NFTを使ったフィジタルの可能性について解説します
この記事では、
以下の内容を解説します。
この記事で分かること
- フィジタルとは?
- フィジタルの事例
- フィジタルの魅力・懸念点
フィジタルとは、
フィジカルとデジタルの造語です。
ネットと現実とを融合させた
マーケティング手法のことを指します。
代表的なフィジタルの事例で言うと、
「クリプトパンクス×ティファニー」の
コラボがあります。
ティファニー、初のNFTコレクション
クリプトパンクス保有者向けにペンダントを販売⚡ダイヤモンド等をつかいティファニーの職人が手作り
⚡ペンダントのNFTバージョン(ETH)もついてくる
⚡250個限定/1つ30ETH(約680万円)保有するCryptoPunksのビジュアルで作成される💎https://t.co/Y4XDl3XWdq pic.twitter.com/uvdQyrjISx
— miin l NFT情報コレクター (@NftPinuts) August 1, 2022
なんと、このペンダントは
約15億円もの売上!
フィジタルは、
特にブロックチェーン技術との
相性が抜群です。
web3が盛り上がるほど、
フィジタルの市場も拡大します。
今回は、NFTを活用した
フィジタルの事例や特徴を
紹介していきます。
【まだNFTを買ったことがない人へ】 きっと〇〇が不安なんでしょ?
知ってますか?今、NFTがアツいんです!日本政府は、NFTを国策に位置付けました。インフルエンサーたちはNFTに挑戦し始めています。でも「NFTって名前は聞くけど、 怪しいイメージがある」という人は多い。NFTに何となく興味はあるけど、一歩踏みさ出せない人に向けて、記事を書いてみます。
目次
- フィジタルとは?
- フィジタルの活用事例(販売)
フィジタルの活用事例(販売)① 盆栽
フィジタルの活用事例(販売)② アパレル - フィジタルの活用事例(交換)
フィジタルの活用事例(交換)① ウィスキー
フィジタルの活用事例(交換)② レコード - フィジタルの活用事例(割引)
フィジタルの活用事例(割引)① CNP Owners
フィジタルの活用事例(割引)② Shopify - フィジタルの懸念
フィジタルの懸念① ハッキング
フィジタルの懸念② ITリテラシー - フィジタルの魅力
フィジタルの魅力① 新しい顧客層を取り込める
フィジタルの魅力② 新しい販売方法が開拓できる - 最後に
フィジタルとは?
フィジタルとは、
「フィジカル」と「デジタル」の造語です。
ネットと現実とを融合させた
マーケティング手法のことを指します。
2007年に
マーケティング会社「Momentum」の
CEOが生み出しました。
フィジタル 一例
「らくがきAR」アプリで、絵本『うみのいきものかくれんぼ』の
ウミガメさんを、現実空間に出現させてみました。
手足をかわいく動かして泳ぎだして、感激です!
「らくがきAR」は、僕が審査員を担当した「デジタルえほんアワード」にて、みごと大賞を獲得したアプリです。 pic.twitter.com/0nAQocVP4X— いしかわこうじ.絵本作家 (@ishikawa_koji) August 4, 2020
物理的なコンテンツに、
デジタルを組み合わせることで、
新たなユーザー体験を提供できます。
最近では、ブロックチェーン技術が発展し、
メタバースやNFTが台頭したことで、
さらに面白いフィジタルが生まれています。
フィジタルの活用事例(販売)
NFT界隈で、フィジタルと言えば、
NFT(=デジタル)を持っていると
グッズ(=フィジカル)をもらえることを
指すことが多いです。
フィジタルの活用事例(販売)① 盆栽
NFTを買ったら盆栽が届きました🪴
意味不明で謎な世界が楽しすぎます笑
引き続きWeb3にワクワク❤️ https://t.co/RCWyj1ukm6 pic.twitter.com/sNU5VUP79c
— くろますお🇺🇸海外NFTトレンド (@kuromasuo) July 15, 2022
「BONSAI NFT CLUB」という
NFTコレクションを知っていますか?
このNFTを購入すると、
家に盆栽が送られてきます。
NFTの購入枚数によって、
送られてくる盆栽の大きさが変化!
第一弾では、
約1200万円分のNFTが
購入されました。
興味のない人も巻き込める!
NFTを活用することで、
今までの顧客層とは違った人たちに
商品をアプローチできます。
「今まで盆栽には興味はなかったけど、
面白そうだからNFTを買ってみよう!」
という人も多かったようです。
NFTがリリースされたのをきっかけに、
今まで馴染みのなかった商品を買うのは、
フィジタルならではの体験と言えます。
>>【トークングラフマーケティングとは?】企業が挑戦するNFT×マーケティングの事例を紹介!
フィジタルの活用事例(販売)② アパレル
RTFKT、CloneXホルダーだけが購入可能なアパレルを販売開始
⚡human、MurakamiDripなど保有しているNFTの特性により購入できるアイテムが異なる
⚡フィジカルアイテムはNFCタグがついていてNFTとリンクできる
⚡ホルダー全員にTシャツを無料ギフトスニーカーは現物ではなくNFT、購入期限は9.7まで✨ pic.twitter.com/ShzPwknHEN
— miin l NFT情報コレクター (@NftPinuts) August 30, 2022
ナイキ傘下「RTFKT」は、
アバターが着用できる
パーカーやスニーカーを発売。
実際のアパレルも販売され、
NFT所有者は現実世界で
同じアイテムを着用可能!
これらの商品は、
CloneXを持っている人だけが、
購入可能となっています。
「アバターと一緒に同じ服を着れる!」
というのは、新しいフィジカル体験ですね!
海外のZ世代はデジタルファッションを重視!
世界トップクラスのVC「a16z」は、
2023年テックレポートで、
以下のような記載をしました。
4/
②メタバース x ファッション・Z世代やα世代はメタバースでのファッションによる自己表現を重視
・この世代の40%が「リアルよりもメタバースの方が大事」
・75%が「デジタルファッションにお金をかける」
・Nikeなどがリアルとメタバースを融合
⁰・参入しないブランドは取り残されるだろう
— くろますお🇺🇸海外NFTトレンド (@kuromasuo) December 20, 2022
海外の若者の75%は、
デジタルファッションに
お金をかけているそうです。
衝撃ですね…
将来、日本でも、
「アバターとペアルックできる服」が、
アパレル業界の当たり前になるかもしれません!
フィジタルの活用事例(交換)
「NFTと商品を引き換えられる!」
というフィジタル体験を
提供する企業も出てきています。
フィジタルの活用事例(交換)① ウィスキー
【45分で完売】UniCaskのウイスキーNFTが再び即完売! https://t.co/mgtGqhCYRK @PRTIMES_JPより
— UniCask(ユニカスク) (@UniCask_jp) April 22, 2022
世界で初めて、
「ウィスキー×NFT」に挑戦したのが、
日本の「UniCask」という会社です。
UniCask NFTは、
ウイスキーの樽をNFT化して販売。
10年後の2032年に、NFTを
瓶詰めされたウィスキーと
交換することができます。
2022年4月にNFTをリリースした際は
販売開始から45分で
約500万円分のNFTが完売しています。
NFTは海外を巻き込める
流石に海外イベントの会場は大きくて、熱気に溢れてます!unicaskは大人気です。シンガポールのunicaskホルダーも応援に来ました!実物資産xNFTで日本は世界の先頭を走っています。@UniCask_jp @Angojp 🥃 pic.twitter.com/6XzzdGtO9m
— クリス ダイ| 実物資産xNFT (@chrisdai_tokyo) September 26, 2022
なぜUniCaskは、
あえてNFTを利用するのか?
NFTを利用することで、
海外市場も巻き込めるからです。
実は海外にも、
「日本のウィスキー樽を買いたい」
という人は多いらしい。
でも語学をはじめとして、
さまざまな壁があることで、
購入できない人も多いんです。
そこでNFTを活用すれば、
ネット上で、暗号資産で決済できるため、
購入のためのハードルを下げられます。
日本が海外展開する上で、
NFTを活用した商品販売は、
かなり有効な選択肢になるかもしれません。
フィジタルの活用事例(交換)② レコード
KLKTNとゲスの極み乙女は、 NFT作品「Maru」の 新プロジェクトを実施します。「Maru」のホルダーが保有するNFTを「バーンする=燃やすこと」を条件に、「Gut Feeling」が収録された一点もののレコードへの引き換えが可能です。詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/06U9NQ3I0O@gesu_otome pic.twitter.com/cYI46icH1z
— Maru (@MaruOfficialNFT) October 5, 2022
日本の有名ミュージシャンの
「ゲスの極み乙女」は、
NFTを発行しました。
そして、そのNFTをバーンすることで、
ゲスの極み乙女のレコードと
交換することができます。
※バーン:保有するNFTを永久に使えないようにすること。
この施策を通じて、NFT保有者は、
物理的な作品と交換してNFTを破棄するのか?
それともNFTを保持して
物理的な作品を破棄するのか?の
2択を迫られることに!
この施策は、海外で実施されたこともあり、
アートとNFTの価値関係が議論される
大きなフィジタル体験となりました。
フィジタルの活用事例(割引)
実際の商品を売るだけが、
フィジタルではありません。
NFTを導入することで、
商品・サービスが、
割引される事例も紹介します。
フィジタルの活用事例(割引)① CNP Owners
大好きな神戸のうどん屋さん「喰らうどん」がCNP Ownersの加盟店に登録されていることを知ったのでさっそく妻と行ってきました✨
うどん一杯につき"ちくわ天"をサービスしてくださいました😍
ボリューム満点&めちゃウマでしたー🎶
店長ご夫婦も超素敵☺️#持っててよかったCNP #CNPowners pic.twitter.com/axliesAyyc— シャック🦈NFT@NinjaDAO (@G_SHACK922) November 22, 2022
CNP Ownersは、
CNPを持っている人だけが
利用できるサービスです。
>>CNP Owners HP
飲食店や宿泊施設など、
さまざまな店舗で優待が得られます。
CNP Ownersの特典 一例
- ドリンク1杯無料
- 宿泊料金50%OFF
- MacBook修理など20%割引
- パーソナルジム 5万円OFF
- 口腔がん検診無料
2022年12月時点で、
CNP Ownersを使える店舗は、
140ヶ所以上!
利用可能店舗は、
今後も増えていきます。
>>【CNPが店舗の特典やクーポンに!】CNP Owners(CNPオーナーズ)の特徴・使い方
フィジタルの活用事例(割引)② Shopify
特定のNFT持っていると、Shopifyで割引される機能…。#LLAC のECショップ「またたび屋」でテスト的に実装されています…。すごい。 pic.twitter.com/BGRt60aWJM
— 🐈 Shuhei (@shupeiman) January 8, 2023
Shopifyでは、ウォレット接続し、
保有するNFTに応じて、
表示される商品を設定できたり、
割引をする機能が作られています。
すでに海外の有名NFTである
CoolCat、doodlesなどは、
Shopifyで販売サイトを公開。
Shopifyは、
NFTコレクション×ECサイトの
中心的なプラットフォームになりそうです。
フィジタルの懸念
フィジタルは魅力的ですが、
懸念点もあります。
フィジタルの懸念① ハッキング
Web3の世界では、
法整備やセキュリティが
万全ではありません。
2022年、NFT市場での
ハッキング被害総額は、
約30億ドル(約3990億円)!
この不安定な市場に踏み込むには、
企業も勇気がいるはずです。
現在、日本政府も、
web3に対する規制については、
議論をされています。
時間が経つにつれて、
この問題は解決していきそうです。
>>NFTを盗まれる!?やっておくべきハッキング対策【事例付きで解説します】
フィジタルの懸念② ITリテラシー
Open Sea登録完了。
正直、難しい。・NFT販売プラットフォーム
・ビットコインウォレット
・暗号通貨取引所これらを設定しないと取引できない。
デジタル弱い人では、買うのも売るのもはまだ不可能レベルw— よんえーすたじお😎4A-Studio|MZDAO (@4A_Studio_com) October 30, 2022
NFTを使ったフィジタルの場合、
顧客はウォレット開設や、
暗号資産の購入が必要になります。
あまりITリテラシーがない人だと、
フィジタルを体験する前段階で、
つまずいてしまう可能性が高いです。
web3が一般化することによって、
この懸念は解消されます。
ただし日本では、
フィジタルが当たり前になるのは、
かなり遠い未来かもしれません。
フィジタルの魅力
日本でフィジタルが一般化するのは、
まだ遠い未来かもしれません。
しかし、すでにフィジカルに挑戦している
日本企業やNFTプロジェクトが
出てきているのも事実です。
先にフィジカルに挑戦することで、
先行者利益を取れるかもしれません。
フィジタルの魅力① 新しい顧客層を取り込める
NFTは集客ツールとして
非常に優れています。
個人的に印象的だったのは、
「NFT×ふるさと納税」という施策です。
ゲット出来ました😂
初めてのふるさと納税がNFTという笑笑
良い経験ができました😊
ありがとうございました😊#余市町 #ふるさと納税 #nft pic.twitter.com/uzSRJEKfSS— JJ🏀TBSオールスター感謝祭2022出演🔥ギネス記録6冠🏆 (@wball_jj) October 28, 2022
「NFTが出たから、
初めてふるさと納税をしてみた!」
というツイートが何個も見られました。
今まで集客できていなかった顧客層を
NFTを使えば呼び込むことができます。
フィジタルの魅力② 新しい販売方法を開拓できる
NFTを活用することで、
従来では考えられなかった、
商品の販売方法を開拓できます。
例えば、前回リリースした
NFT商品を持っている人に
次回作のAL(優先購入権)を付与したり。
店舗に足を運んでくれた人に、
NFTをプレゼントしたり。
今までになかった
販売方法を開拓できます。
最後に
今回は、NFTを活用した
フィジタルの事例や特徴を
紹介しました。
日本でもフィジタルに挑戦する
NFTプロジェクトが出てきています。
「Decrypted×NEO TOKYO PUNKS」web3パーカー30着限定販売🙊
本プロジェクトは買った後の体験までをセットで提供します。今回は、Web3的な体験をお届けします。
1️⃣ワッペン内蔵チップからNFTを入手
2️⃣裏面画像がARとして飛び出す
3️⃣パーカーとウォレットが繋がり、活動に応じて追加で特典入手(NEW🐒 https://t.co/cnUCVYs3x0 pic.twitter.com/V5lmJmeTWg— Decrypted(デクリプテッド) (@decrypted_jp) December 31, 2022
これから企業やインフルエンサーが、
NFTをリリースすることで、
さらにフィジタルが盛り上がりそうです。