ぎむたろうブログ NFTの魅力を紐解く

【フィジタル(PHYGITAL)の事例を紹介!】NFTを使ったフィジタルの可能性について解説します

NFTマーケティング

この記事では、
以下の内容を解説します。

この記事で分かること

  • フィジタルとは?
  • フィジタルの事例
  • フィジタルの魅力・懸念点

フィジタルとは、
フィジカルとデジタルの造語です。

ネットと現実とを融合させた
マーケティング手法のことを指します。

代表的なフィジタルの事例で言うと、
「クリプトパンクス×ティファニー」の
コラボがあります。

なんと、このペンダントは
約15億円もの売上!

フィジタルは、
特にブロックチェーン技術との
相性が抜群です。

web3が盛り上がるほど、
フィジタルの市場も拡大します。

今回は、NFTを活用した
フィジタルの事例や特徴を
紹介していきます。

目次

フィジタルとは?

フィジタルとは、
「フィジカル」と「デジタル」の造語です。

ネットと現実とを融合させた
マーケティング手法のことを指します。

2007年に
マーケティング会社「Momentum」の
CEOが生み出しました。

フィジタル 一例

物理的なコンテンツに、
デジタルを組み合わせることで、
新たなユーザー体験を提供できます。

最近では、ブロックチェーン技術が発展し、
メタバースやNFTが台頭したことで、
さらに面白いフィジタルが生まれています。

フィジタルの活用事例(販売)

NFT界隈で、フィジタルと言えば、
NFT(=デジタル)を持っていると
グッズ(=フィジカル)をもらえることを
指すことが多いです。

フィジタルの活用事例(販売)① 盆栽

「BONSAI NFT CLUB」という
NFTコレクションを知っていますか?

このNFTを購入すると、
家に盆栽が送られてきます。

NFTの購入枚数によって、
送られてくる盆栽の大きさが変化!

第一弾では、
約1200万円分のNFTが
購入されました。

興味のない人も巻き込める!

NFTを活用することで、
今までの顧客層とは違った人たちに
商品をアプローチできます。

「今まで盆栽には興味はなかったけど、
面白そうだからNFTを買ってみよう!」
という人も多かったようです。

NFTがリリースされたのをきっかけに、
今まで馴染みのなかった商品を買うのは、
フィジタルならではの体験と言えます。
>>【トークングラフマーケティングとは?】企業が挑戦するNFT×マーケティングの事例を紹介!

フィジタルの活用事例(販売)② アパレル

ナイキ傘下「RTFKT」は、
アバターが着用できる
パーカーやスニーカーを発売。

実際のアパレルも販売され、
NFT所有者は現実世界で
同じアイテムを着用可能!

これらの商品は、
CloneXを持っている人だけが、
購入可能となっています。

「アバターと一緒に同じ服を着れる!」
というのは、新しいフィジカル体験ですね!

海外のZ世代はデジタルファッションを重視!

世界トップクラスのVC「a16z」は、
2023年テックレポートで、
以下のような記載をしました。

海外の若者の75%は、
デジタルファッションに
お金をかけているそうです。

衝撃ですね…

将来、日本でも、
「アバターとペアルックできる服」が、
アパレル業界の当たり前になるかもしれません!

フィジタルの活用事例(交換)

「NFTと商品を引き換えられる!」
というフィジタル体験を
提供する企業も出てきています。

フィジタルの活用事例(交換)① ウィスキー

世界で初めて、
「ウィスキー×NFT」に挑戦したのが、
日本の「UniCask」という会社です。

UniCask NFTは、
ウイスキーの樽をNFT化して販売。

10年後の2032年に、NFTを
瓶詰めされたウィスキーと
交換することができます。

2022年4月にNFTをリリースした際は
販売開始から45分で
約500万円分のNFTが完売しています。

NFTは海外を巻き込める

なぜUniCaskは、
あえてNFTを利用するのか?

NFTを利用することで、
海外市場も巻き込めるからです。

実は海外にも、
「日本のウィスキー樽を買いたい」
という人は多いらしい。

でも語学をはじめとして、
さまざまな壁があることで、
購入できない人も多いんです。

そこでNFTを活用すれば、
ネット上で、暗号資産で決済できるため、
購入のためのハードルを下げられます。

日本が海外展開する上で、
NFTを活用した商品販売は、
かなり有効な選択肢になるかもしれません。

フィジタルの活用事例(交換)② レコード

日本の有名ミュージシャンの
「ゲスの極み乙女」は、
NFTを発行しました。

そして、そのNFTをバーンすることで、
ゲスの極み乙女のレコードと
交換することができます。
※バーン:保有するNFTを永久に使えないようにすること。

この施策を通じて、NFT保有者は、
物理的な作品と交換してNFTを破棄するのか?

それともNFTを保持して
物理的な作品を破棄するのか?の
2択を迫られることに!

この施策は、海外で実施されたこともあり、
アートとNFTの価値関係が議論される
大きなフィジタル体験となりました。

フィジタルの活用事例(割引)

実際の商品を売るだけが、
フィジタルではありません。

NFTを導入することで、
商品・サービスが、
割引される事例も紹介します。

フィジタルの活用事例(割引)① CNP Owners

CNP Ownersは、
CNPを持っている人だけが
利用できるサービスです。
>>CNP Owners HP

飲食店や宿泊施設など、
さまざまな店舗で優待が得られます。

CNP Ownersの特典 一例

  • ドリンク1杯無料
  • 宿泊料金50%OFF
  • MacBook修理など20%割引
  • パーソナルジム 5万円OFF
  • 口腔がん検診無料

2022年12月時点で、
CNP Ownersを使える店舗は、
140ヶ所以上!

利用可能店舗は、
今後も増えていきます。
>>【CNPが店舗の特典やクーポンに!】CNP Owners(CNPオーナーズ)の特徴・使い方

フィジタルの活用事例(割引)② Shopify

Shopifyでは、ウォレット接続し、
保有するNFTに応じて、
表示される商品を設定できたり、
割引をする機能が作られています。

すでに海外の有名NFTである
CoolCat、doodlesなどは、
Shopifyで販売サイトを公開。

Shopifyは、
NFTコレクション×ECサイトの
中心的なプラットフォームになりそうです。

フィジタルの懸念

フィジタルは魅力的ですが、
懸念点もあります。

フィジタルの懸念① ハッキング

Web3の世界では、
法整備やセキュリティが
万全ではありません。

2022年、NFT市場での
ハッキング被害総額は、
約30億ドル(約3990億円)!

この不安定な市場に踏み込むには、
企業も勇気がいるはずです。

現在、日本政府も、
web3に対する規制については、
議論をされています。

時間が経つにつれて、
この問題は解決していきそうです。
>>NFTを盗まれる!?やっておくべきハッキング対策【事例付きで解説します】

フィジタルの懸念② ITリテラシー

NFTを使ったフィジタルの場合、
顧客はウォレット開設や、
暗号資産の購入が必要になります。

あまりITリテラシーがない人だと、
フィジタルを体験する前段階で、
つまずいてしまう可能性が高いです。

web3が一般化することによって、
この懸念は解消されます。

ただし日本では、
フィジタルが当たり前になるのは、
かなり遠い未来かもしれません。

フィジタルの魅力

日本でフィジタルが一般化するのは、
まだ遠い未来かもしれません。

しかし、すでにフィジカルに挑戦している
日本企業やNFTプロジェクトが
出てきているのも事実です。

先にフィジカルに挑戦することで、
先行者利益を取れるかもしれません。

フィジタルの魅力① 新しい顧客層を取り込める

NFTは集客ツールとして
非常に優れています。

個人的に印象的だったのは、
「NFT×ふるさと納税」という施策です。

「NFTが出たから、
初めてふるさと納税をしてみた!」
というツイートが何個も見られました。

今まで集客できていなかった顧客層を
NFTを使えば呼び込むことができます。

フィジタルの魅力② 新しい販売方法を開拓できる

NFTを活用することで、
従来では考えられなかった、
商品の販売方法を開拓できます。

例えば、前回リリースした
NFT商品を持っている人に
次回作のAL(優先購入権)を付与したり。

店舗に足を運んでくれた人に、
NFTをプレゼントしたり。

今までになかった
販売方法を開拓できます。

最後に

今回は、NFTを活用した
フィジタルの事例や特徴を
紹介しました。

日本でもフィジタルに挑戦する
NFTプロジェクトが出てきています。

これから企業やインフルエンサーが、
NFTをリリースすることで、
さらにフィジタルが盛り上がりそうです。