DAOって株式会社と何が違うの?【特徴を比較ながら解説します】
この記事では、
以下の内容が分かります。
この記事で分かること
- DAOと株式会社の違い
- DAOの魅力と欠点
- DAOは1つの選択肢にすぎない
本記事の執筆者
ぎむたろう
NFTアートコレクター
総額50万円以上のNFTアートを購入
DAOについて
「web3の株式会社でしょ?」
と勘違いをされている人を見ます。
でも、これは大間違い!
DAOと株式会社は別物です。
DAOは、革新的な組織形態ですが、
株式会社がなくなることもありません。
今回は、
DAOと株式会社の特徴を
比較しながら解説します。
目次
- そもそもDAOとは?
- DAOの株式会社の比較① 組織の形
- DAOの株式会社の比較② 意思決定
- DAOの株式会社の比較③ 知的財産・情報
- DAOの株式会社の比較④ 報酬の分配
- DAOの株式会社の比較⑤ 参加条件
- DAOの株式会社の比較⑥ 設立
- 最後に
そもそもDAOとは?
DAO(ダオ)は、
「Decentralized
Autonomous
Organization」
の略称です。
日本語で言うと、
「自律分散型組織」
になります。
まあ、よく分からないですよね!
この記事では、
株式会社と比較しながら、
DAOの特徴を紹介します。
DAOのテクノロジー面の説明や、
事例について知りたい人は、
以下の記事を読んでみてください!
>>【初心者向け】DAOについて分かりやすく解説!※事例も紹介します!
DAOの株式会社の比較① 組織の形
- 株式会社:ピラミッド型
- DAO:フラット型
株式会社は、
株主→社長→役員→部長→従業員
という形の、ヒエラルキーがあります。
一方、DAOには、
主従関係はありません。
フラットな関係になることで、
どんな組織になるのかを、
この後、解説します!
DAOの株式会社の比較② 意思決定
- 株式会社:トップダウン
- DAO:投票
株式会社では、
上層部の意思決定に従い、
社員が働きます。
DAOは、
メンバーの投票によって
意思決定をします。
運営資金の運用や、
プロジェクト立ち上げなど
あらゆるものを投票で決めます。
DAOの魅力:上層部の承認がいらない
ぼくが以前いた会社では、
上層部の承認に
1週間以上かかることもありました。
DAOでは、賛同者が多ければ、
すぐにプロジェクトが立ち上がります。
DAOの課題:投票方法
DAOの投票方法については、
慎重に議論を進める必要があります。
プロジェクトの意思決定には、
ガバナンストークンというものが
必要なコミュニティが多いです。
ガバナンストークンの入手方法は、
組織によって様々です。
メンバー1人につき1票のところもあれば、
お金でトークンを買うところもあります。
お金で買うのであれば、
お金持ちの意見が通りやすくなり、
株式会社と似た組織になってしまいます。
このあたりの意思決定プロセスは、
今後、検討の余地がありそうです。
DAOの課題:イノベーションが起きにくい
DAOからは、 スティーブジョブズは生まれない と言われています。
DAOでは、
誰かが「やりたい!」と言って、
共感が得られれば、話が進みます。
画期的なアイデアは、
理解されないことが多いので、
DAOではプロジェクト化しづらいです。
イノベーティブなビジネスであれば、
トップダウンで開発が進められる、
株式会社の方が向いています。
DAOの株式会社の比較③ 知的財産・情報
- 株式会社:非公開
- DAO:全オープン
株式会社の
ヒト、モノ、カネは、
会社のものです。
どんなプロジェクトが進んでいて、
どこにお金を使っているかについては、
外部の人には開示されません。
会社の知的財産や特許についても同様です。
外部の人が使用することことはできません!
一方、DAO内でやり取りされる情報は、
全てオープンです。
お金の使い方から、
プロジェクトの進捗状況まで、
誰でもチェックできます。
DAOのプロダクトは自由に使っていい!?
また、プロダクトの特許も
フリーなところが多いです。
例えば、NinjaDAOで作られている
CryptoNinjaやCNPは、
誰でも使うことができます。
ポケモンやミッキーなら、
著作権料を支払う必要がありますが、
CNPなら自由に使ってOKです。
DAOの哲学:みんなで稼ごう!
今までの常識からしたら、
著作権フリーなんてあり得ない!
って思いますよね?
でもDAOは違います。
DAOには「このプロダクトで、
みんなで稼げたら最高だよね!」
という哲学があります。
そんな哲学があるからこそ、
CNPのグッズやファンアートを
誰かが勝手に作っています。
そして作った人が、
手数料も取られずに儲けています。
そんな背景から、信じられない速さで、
プロジェクトが立ち上がり、
認知度が広がっています。
DAOの株式会社の比較④ 報酬の分配
- 株式会社:配当、役員報酬、給料
- DAO:コミュニティ貢献度により分配
株式会社で得た収益は、
株主への配当や、役員報酬、
社員の給料になります。
一方でDAOは、コミュニティ運営や、
プロダクト制作に貢献した人が評価され、
多くの収益をもらえます。
フラットな組織だからこそ、
コミュニティ貢献度が重要になってきます!
DAOの魅力:透明性の高い分配ができる
最近、みずほ銀行や東芝で
コーポレートガバナンスの問題が
明らかになっています。
現在の株式会社のシステムでは、
社員の知らないところで、
不適切な収益分配が起きやすいです。
DAOであれば、みんなで議論して、
みんなで意思決定をするので、
誰かがズルをするような分配はできません。
DAOの株式会社の比較⑤ 参加条件
- 株式会社:面接合格
- DAO:誰でも参加可能
株式会社であれば、
採用面接を受けて、
内定が出れば入社できます。
一方、DAOでは、
誰でも参加可能です。
しかも手を挙げれば、
人種・国籍・性別・学歴に関係なく、
誰でもプロジェクトで活躍できます。
DAOならではの人事も!
ぼくの参加しているコミュニティでは、
育児中のママさんが、大活躍中です。
株式会社では、育児中のママさんに、
重要な役割を任せているところは
かなり少ないんじゃないでしょうか?
このあたりも、
DAOならではの魅力です。
DAOの株式会社の比較⑥ 設立
- 株式会社:手続き多い、費用かかる
- DAO:簡単に始められる、無料
会社設立のためには、
面倒な手続きが多いです。
たくさん書類を作成して、
国から承認を得る必要があります。
また会社設立には、
20~25万円必要です。
一方、DAOは
名乗ったもん勝ちの状況です。
まだ法整備も整っていないため、
書類などの作成も不要で、
もちろん開設費用も無料!
法整備ができたら状況も変わる
2021年に、米ワイオミング州では、
有限責任会社として
DAOを登記ができます。
将来的には、日本でも
DAO法が設立されるはずです。
そうなると設立の難易度は
今より難しくなるかもしれません。
最後に
この記事では、
株式会社と比較しながら、
DAOについて解説しました。
将来的には、
「DAOと株式会社のどっちで働こう?」
という社会になっていきます。
今のうちに
DAOについて参加していると、
将来的に良いことがあるかもしれません!
ちなみに今は、
NFTアートに関連するDAOが多いです。
興味のあるNFTアートを買って、
DAOに参加してみてください。
NFTアートを買うまでの6ステップ
この記事では3つのことを説明します。①NFTアートを買うまでの流れ、②NFTアートを買うまでの6ステップ、③NFTアートの注意点。NFTはワクワクする世界です。でも「なんとなく難しそう」と思ってる人も多いんじゃないでしょうか?NFTを買うまでの流れを写真を使って分かりやすく解説します!