DAOの活用事例 5選【DAOでするから良くなることがあります】
この記事で
以下の内容を紹介します。
この記事で分かること
- DAOの活用事例
- DAOによって解決される課題
- 株式会社よりDAOに向いている事業
本記事の執筆者
ぎむたろう
NFTアートコレクター
総額100万円以上のNFTアートを購入
突然ですが、
DAOって何がすごいのか知っていますか?
「DAOって非中央集権的な組織でしょ?」
くらいのイメージは、
持っている人もいるかもしれません。
ただDAOであれば何ができて、
どんな成功事例があるのかは、
イメージが湧かない人は多いです。
今回は、DAOの活用事例を使って、
DAOのすごさについて解説します。
目次
- そもそもDAOとは?
- DAOの事例① NFTアート(NinjaDAO)
- DAOの事例② メディア(ブログDAO)
- DAOの事例③ 情報共有(和組DAO)
- DAOの事例④ 募金(ウクライナDAO)
- DAOの事例⑤ 地域活性(山古志DAO)
- 最後に
そもそもDAOとは?
DAOの理想は、
経営がスマートコントラクトにより
自律的に(自動的に)行われる組織です。
ただ、いきなり理想を実現するのは、
現実的ではありません。
そのため、DAOの要素を細分化して、
いくつかの特徴を満たしているものを
DAOと呼んでいます。
DAOの特徴 一例
- 管理者がいない
- 議論の透明性が高い
- みんなで使える資源がある
具体的には、
別記事で紹介しています。
>>【初心者向け】DAOについて分かりやすく解説!※事例も紹介します!
まだDAOは発展途上です。
今はみんなで手探りしながら、
DAOを作っているフェーズです。
現段階で、DAOを目指している組織の
事例を紹介します。
DAOの事例① NFTアート(NinjaDAO)
NFTコレクションを活用した、
事業を行なっているDAOです。
NinjaDAO
NinjaDAOは、
日本最大のDAOコミュニティです。
NinjaDAOが提供する
NFTアートは著作権フリーで、
誰でも使うことができます。
そのためNinjaDAOのNFTアートは、
ファンアートやグッズ化が、
すごいスピードで展開されています。
収益は、全て製作者の利益に!
NFTを手に入れた人も、
2次流通に出して収益を得られます。
NinjaDAOの認知度の拡大と、
NinjaDAOメンバーの収益最大化の
両立に成功しているDAOです。
会社では著作権フリーはあり得ない!
コンテンツビジネスを行う会社は、
著作権料が大きな収益源です。
企業なら、
利益拡大の可能性のある著作権ビジネスを
自分で潰すことはありません。
著作権フリーのNFTアートは、
脱中央集権的な世界を目指す、
DAOだからこそできた取り組みです。
【日本最大NinjaDAOへようこそ🥳】
NinjaDAO has grown exponentially over the last 9 months🚀
We now have over 28,000 members with lots of independent projects in progress.
We are a DAO in the true sense.https://t.co/gPLw359szR
— Ninja DAO | CryptoNinja (@CryptoNinja_NFT) May 31, 2022
DAOの事例② メディア(ブログDAO)
チームを作り、
メディア制作を行うDAOです。
ブログDAO
「We are Japan NFT Creators」
というブログを運営するDAOです。
>>We are Japan NFT Creators
DAOメンバーが、
NFTアートに関連するブログを
日替わりで書いていきます。
このブログで発生したアフィリエイト収益は
記事の作者に入ります。
※少しだけDAOにも分配されます。
DAOだから記事執筆者が儲かる
企業が運営するブログの場合、
1記事○千円という単価で、
記事を書くことになります。
発生したアフィリエイト報酬は、
記事執筆者ではなく、
企業が得ることになります。
DAOでメディア運営することによって、
ブログで得た収益が、
記事執筆者に多く分配されます。
みんなで書くから認知度が高まる!
個人ブログで、
知名度を上げて、収益化するためには、
ものすごく時間がかかります。
DAOでブログを運営することで、
1人で運営するよりも
より早く、多くの人に読んでもらえます。
【発足】日本のNFTアートとテキストをつなぐ「WJNC!! ブログDAO」 https://t.co/CwodumP09d #WJNC #NFTJapan via @jp_nftcreators
— We’ re Japan NFT Creators!! (@jp_nftcreators) June 17, 2022
DAOの事例③ 情報共有(和組DAO)
特定の領域に関する
情報交換をするDAOです。
和組DAO
和組DAOはweb3の最新情報を
共有・議論することを目的としている
コミュニティです。
具体的には、DeFi, DAO, Crypto,
NFT, Blockchain, Metaverse
などのトピックについて話しています。
和組で学んだこと活かして、
NFTを買ったり、DAOの投票に参加した
と言う人も多いようです。
本でのインプットじゃ間に合わない!
web3の領域はスピードが早すぎるため、
従来のビジネス本によるインプットでは
追いつきません!
DAOを使った、
リアルタイムの体験型インプットが、
重要になっています。
和組DAO化決定!! https://t.co/EhSzf92pPB via @wagumiDAO
— YUKI|shiftbase|web3 dev community「UNCHAIN」 (@yuki_unchain) January 12, 2022
DAOの事例④ 募金× DAO ウクライナDAO
募金に賛同する人を集めるDAOです。
ウクライナDAO
ウクライナへの支援を目的として
作られたDAO。
ウクライナ国旗のデザインの
NFTアートを購入することで、
ウクライナへの寄付となります。
NFTアートは、
オークション形式で販売され、
総額2,258ETHが集まりました。
集まったETHは、
ウクライナのNGOや人権団体に
分配されています。
NFTアートを買った人には、
LOVEと呼ばれるトークンをもらえます。
このトークンを持っていることで、
ウクライナDAOのコミュニティに
参加することができます。
募金後の状況を確認できる
あなたは街で募金をしたことはありますか?
街で募金活動しているお金は、
本当に現地の人に
振り込まれてるんでしょうか?
従来の募金は、
振り込まれるまでの流れを確認できません。
でもDAOなら、どんな団体に、
どれくらいの金額が渡ったかを
コミュニティで確認できます。
>>Twitter(@UkraineDAO)
DAOの種類⑤ 地域活性(山古志DAO)
ある特定の地域を活性化させるための
プロジェクト運営をするDAOです。
山古志DAO
山古志村は、人口800人で、
65歳以上の高齢者の人口が
55%という限界集落です。
Nishikigoi NFTを買うことで、
山古志村のデジタル住民として、
DAOに参加できます。
現在、約1000名が、
Nishikigoi NFTを購入しており、
取引額は約50ETHになっています。
デジタル住民は、
NFT収益を使った事業プランを提案したり
どのプランを採用するかの投票にも参加。
2022年2月の総選挙では、
4つのプロジェクトが当選しています。
🎏We publish Nishikigoi NFT🎏
✅Generative patterns "NISHIKIGOI"
by @raf___gallery
✅ "Colored Carp" by @okazz_
https://t.co/GqM6c901QH
NFT will serve as a residency in Yamakoshi Village.
We will restart as a globally open and unexplored region by sharing its unique culture.— Nishikigoi NFT ~yamakoshi~ (@nishikigoiNFT) March 12, 2022
DAOへの参加は雇用ではない
日本には「地元に支援はしたいけど、
地方活性を本業にする勇気はない」
という人が多いです。
また自治体も、
多くの人を雇用する財源もないため、
地域貢献の機会提供をできずにいました。
しかし地域活性のDAOに参加することで、
意見を言ったり、NFTを買うという形で、
地元に貢献することができます。
現在、日本では、
地域活性を目的としたDAOが、
次々と立ち上がっています。
最後に
今回は5つのDAOを紹介しました。
毎日、新しいDAOが次々と生まれており、
様々なケースでDAOが使われています。
会社では難しいことでも、
DAOならできるかもしれません。
興味がある人は、DAOに参加したり、
DAOを立ち上げてみてください。
>>DAOって株式会社と何が違うの?【特徴を比較ながら解説します】